うつりゆく情報や即時的な知識はネットに溢れ、いつでもどこでも情報と繋がる生活が実現しました。しかし、情報に意味を与え実際に役立てるためには、人間の内面の力が重要だということもいっそう明らかになりました。教養や知力を育み発展させてゆくことが必要なのです。今こそネットと人、社会を結ぶ学習拠点として、図書館には大きな可能性が開けています。 私たちはこれまで、4つの側面からこのテーマに取り組んできました。①グレート・ブックス・セミナー【古典・討議型学習方法】、②レジャー哲学【社会観】、③映像情報技術【協働学習システム】、④スマートシティ【次世代のまちづくり】。 プロジェクトの名称は、グレート・ブックス ライブラリ・カフェ。11月9-11日、パシフィコ横浜で開催される、第13回図書館総合展/学術情報オープンサミット2011にて、発表します。会場では、図書館の新しい社会機能の実現と運用方法について、映像情報技術の活用など、具体的にご提案します。 犬塚潤一郎(実践女子大学教授) |